天然鉱物及び鉱⽯類の使⽤について

はじめに

⾃然界には地球誕⽣以来岩⽯中に含まれるものや宇宙線により⽣成されたものなど、様々な放射性物質が存在し、これらの物質は、⾃然起源の放射性物質(以下「⾃然放射性物質」という。)と呼ばれています。

⾃然放射性物質を⽐較的多く含んだ鉱物及び鉱⽯類については、産業⽤の原材料として⼤量に広く利⽤され、また、これらをもとに製造された製品が、幅広い分野で利⽤され、⼀般消費財としても多くの⼈に利⽤されています。そのため、放射線利⽤施設で放射線作業を⾏う者でなくとも、⽇常⽣活において低線量ではあるが被ばくしている状況にあります。

このことから、⾃然放射性物質を含む物質のうち、ウラン⼜はトリウムを含む原材料、製品等の取扱いの際の、無⽤な放射線被ばくによる健康上のリスクを低減することを⽬的として、法規制の対象外のウラン⼜はトリウムを含む原材料、製品等の安全な取扱いについて事業者に⾃主管理を求めるとともに、対象事業者と⾃主管理を⾏う際に必要な措置等をまとめたガイドラインを公開しています。

また、ウラン⼜はトリウムの含有率(品位)が⾼く、法令に基づく使⽤の届出が必要となる放射能濃度を超えるものについては、「使⽤の届出が必要な核原料物質の数量」を参照願います。

なお、ウラン⼜はトリウムを含む鉱物及び鉱⽯類の例を別表に⽰しましたので、御参照下さい。

ウラン・トリウムガイドライン

「ウラン⼜はトリウムを含む原材料、製品等の安全確保に関するガイドライン」は、平成21年6⽉26⽇に、当時核原料物質の使⽤に係る安全規制を担当していた⽂部科学省において、専⾨家による検討会等を経てとりまとめられたものです。ガイドラインの内容、ガイドライン英⽂版(仮訳)、ガイドラインの⾻⼦及びよくある質問と回答につきましては下記リンクより御覧下さい。

なお、原⼦⼒規制委員会では、より適切な安全管理が実施されるよう、本ガイドラインの内容を継続的に⾒直していくこととしています。

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