平成30年5月21日のモニタリングポストの不具合の回数に関する記事について
平成30年06月05日
原子力規制庁
平成30年5月21日(月)に各紙において、福島県に設置したリアルタイム線量測定システムに関して、不具合が計4,000回近くに上ることや、復興予算が2020年度末までになくなることも撤去する方針の背景にある、などとする報道がなされていますが、事実関係は以下のとおりです。
事実関係
原子力規制委員会が福島県に設置したリアルタイム線量測定システム(約3,000台)について、2013年度から2017年度までの5年間で維持管理のために対応した回数は合計で3,955回であり、部品交換などの具体的な対応が発生しなかったものも含まれています。具体的な内訳は以下のとおりです。
2013年度から2017年度(5年間)約4,000回のうち
- 機器の故障等の不具合
- 約600回(15%)
- 機器リセット、コネクターの差し替え等
- 約2,000回(50%)
- 日照不足によるバッテリー交換等
- 約1,000回(25%)
- 警備会社による現地確認※
- 約400回(10%)
※線量率変動による警報を発した際に出動したもの
原子力規制委員会では、空間線量率が低く安定していることからリアルタイム線量測定システムの配置の見直しを進めておりますが、この見直しは予算の制約やシステムの寿命によるものではありません。
参考
- 平成30年03月20日
- リアルタイム線量測定システムの配置の見直しについて【PDF:210KB】