2022年9月20日放送分のニュースウォッチ9(NHK)での報道について
令和4年10月26日
原子力規制庁
2022年9月20日放送分のニュースウォッチ9において、原子力規制委員会原子力規制庁の人材に関する報道の中で取り上げられた内容について、事実と異なる部分がありましたが、事実関係は以下のとおりです。
事実関係
1.NHKニュースウォッチ9での放送
番組では、第1069回原子力発電所の新規制基準適合性に係る審査会合(2022年09月08日)において、審査官と事業者とのやり取りの描写について「電力会社の言葉に対し、二の矢が継げず、言葉に詰まってしまう場面もありました。」とありました。
《番組内の内容》
- ナレーター:
今月行われた電力会社との審査会合です。 - 審査官:
原子力規制庁の中野です。私の方から2点質問します。まず1点目ですが - ナレーター:
担当したのは、審査部門に配属されてまだ4ヶ月の職員。実戦経験を積ませようと抜擢されました。専門的な知識を元に電力会社側の課題を指摘すべき場面ですが。 - 事業者:
そういった規格に関する内容についても特段変更はないとしております。以上です。 - 審査官:
中野審査官を背後から写し、「。。。」の字幕。 - ナレーター:
電力会社の言葉に対し、二の矢が継げず、言葉に詰まってしまう場面もありました。
2.実際の審査会合でのやりとり
実際の審査会合では、中野審査官の質問に対し事業者が回答した後、事業者がオフマイクで相談をしている様子が見て取れており、事業者から改めて質問に対する回答を行っております。そのため、このシーンは審査官は事業者の相談している内容を見て事業者側からの回答を待っていただけであり、「言葉に詰まってしまう場面」ではありません。
《審査会合での実際のやりとり》(太字は報道で引用された部分)
- 委員:
はい。それでは質疑に移ります。質問コメントございますか。 - 審査官:
原子力規制庁の中野です。私の方から2点質問させていただければと思います。まず1点目ですけれども、資料2-2をお願いします。資料2-2の94ページから続いている原子炉格納容器貫通部の耐震計算書における設工認との差分の表がございますけれども、こちらの95ページ部分ですね、お願いします。95ページの下から2段目の部分にSA時の地震動水圧による応力についての欄がございますけれども。こちらについて、設工認では考慮不要となっているところですけれども、今回の申請においては考慮しているというふうに変更が記載されております。変更の理由については評価対象設置高さが相違するというふうに説明がありますけれども今回の申請においては工事をするペネトレーションの設置高さについては変更が生じないものと認識しております。これについては92ページ同じく資料2-2-92ページですね。(2)の記載にある評価対象が設工認時の配管貫通部の代表評価から今回取り替える電線貫通部を直接評価するものに変わったことに起因しているのかなと理解しているんですけれどもこちらについて説明をお願いします。 - (中略)
- 審査官:
原子力規制庁中野です。私の方で確認している限りですけど、先ほどの代表評価と個別の個別評価の変更であったりとかあと機器そのものが型式が変わることによって変更するものであったりとかあとは規格の部分ですね、更新があったりとかそういった観点で変更しているものがあるんじゃないかなというふうに考えているんですけどそういったところも変更がないという理解ですか。 - 事業者:
関西電力のミイでございます。そういった規格に関する内容につきましても特段変更はないというふうに考えております。以上です。(15秒程度:事業者がオフマイクで相談をしている様子) - 事業者:
関西電力のミイです。説明がちょっと言葉足らずでした。基本的に内容は変わらないんですけども、その規格の年次というところについては変更はございます。以上です。 - 審査官:
原子力規制庁中野です。承知いたしました。