IAEA保障措置の強化・効率化

1990年代に入り、イラクの核開発計画、北朝鮮の核開発疑惑の発覚等を契機としてIAEA保障措置の強化策が検討されることになりました。一方で、原子力活動の発展に伴い、IAEAの保障措置下にある核物質量が増加しIAEAの業務は増加傾向となっているため業務を効率的に実施していくための検討が必要とされていました。

そのためIAEA理事会は1993年から、「保障措置の強化、効率の改善策(いわゆる93+2計画)」の検討を開始し、1995年、具体的な方策がIAEA理事会に報告されました。本改善策は、これまでの保障措置協定の枠組みで実施可能とする部分とIAEAによる権限を追加することによって実施可能とする部分から構成されました。IAEAによる権限の追加は、保障措置協定の追加議定書として具体化され、我が国は、この「追加議定書」を平成11年(1999年)に締結しました。

IAEA保障措置強化・効率化

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