日本原子力学会 熱流動部会 部会賞 優秀講演賞を受賞

令和8年4月13日

小城烈の画像

令和8年3月11日に日本原子力学会 熱流動部会部会賞 優秀講演賞の贈呈式が行われ、技術基盤グループシビアアクシデント研究部門の小城烈副主任技術研究調査官が優秀講演賞を受賞しました。

小城副主任技術研究調査官は、これまでにシビアアクシデントに関する幅広い研究を精力的に進めており、デブリベッド形成・冷却に関わるコードTHERMOSを用いて、OECD/NEAで実施された溶融物挙動に関するROSAU/MST実験についての解析結果を、菊池航技術研究調査官と連名にてシリーズ発表として公表しました。今回の受賞は、この研究発表が高く評価されたものです。

なお、今回受賞した優秀講演賞は、日本原子力学会が主催する行事における熱流動分野に関する優れた口頭発表に対して授与されるものです。共著者の菊池技術研究調査官は、本発表で使用したデブリベッド形成・冷却に関わるコード開発の研究において、令和4年に同賞を受賞しています。

受賞者

技術基盤グループ
シビアアクシデント研究部門
副主任技術研究調査官
小城 烈(こじょう れつ)

発表内容

プロトタイプ溶融物を用いたOECD/NEA/ROSAU MST実験に基づくTHERMOS妥当性確認(1)ドライ条件

発表内容の概要

  • シビアアクシデント時において、原子炉格納容器に十分に事前注水がされないような事故シナリオでは、原子炉圧力容器から原子炉格納容器に落下した溶融デブリは床面上で拡がり、冷却性の低いデブリベッドを形成することが想定される。溶融デブリの拡がり挙動には、未解明の点が多く、評価には大きな不確かさが存在する。そのため、最新の実験データ等を踏まえ、その詳細なメカニズムを評価するためのデブリベッドの形成及び冷却解析コード(以下「THERMOS」という。)の開発に取り組んでいる。
  • 今回受賞した講演では、OECD/NEA/ROSAUプロジェクトにおける溶融物拡がり試験MST実験を対象にTHERMOSを用いて、事前水張りのされていないドライ条件におけるコンクリート上での溶融物の拡がり挙動を解析した。熱抵抗値、固相デブリによるメルト粘性への影響等に着目して感度解析を実施し、コンクリートを含む溶融物の粘性の影響等を考慮することでドライ条件におけるメルト先端位置履歴や溶融物の拡がりを再現できたことを発表した。

発表予稿

[3P08] プロトタイプ溶融物を用いたOECD/NEA/ROSAU MST実験に基づくTHERMOS妥当性確認 | 2025年秋の大会 | Confit
注:本発表内容は論文として公表予定の情報を含むため、予稿のみ掲載いたします。

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