緊急情報
24時間以内に緊急情報はありません。
更新する
情報提供
3日以内に情報提供はありません。
更新する

現在位置

  1. トップページ
  2. 安全研究・調査
  3. 安全研究
  4. 安全研究成果の公表
  5. 安全研究成果に係る受賞
  6. 日本機械学会 動力エネルギーシステム部門 優秀講演賞を受賞

日本機械学会 動力エネルギーシステム部門 優秀講演賞を受賞

令和7年12月4日

菊池 航の画像

令和7年10月31日に日本機械学会第35回セミナー&サロンの贈呈式が行われ、技術基盤グループシビアアクシデント研究部門の菊池航技術研究調査官が優秀講演賞を受賞しました。
菊池技術研究調査官は、これまでにシビアアクシデント時に格納容器内で生じる現象についての研究を精力的に進めており、今回の受賞は、その中のデブリベッド形成・冷却に関わるコード開発についての研究成果が高く評価されました。
なお、今回受賞した優秀講演賞は、日本原子力学会、米国機械学会及び中国原子力学会が主催する原子力工学国際会議(ICONE)において優れた口頭発表に対して授与されるものです。

受賞者

技術基盤グループ
シビアアクシデント研究部門
技術研究調査官
菊池 航(きくち わたる)

受賞論文

Analytical Study of Melt Spreading in Shallow Pool Observed in PULiMS-E10 Test
Using MSPERAD Implemented with Molten Jet Quench Model

受賞論文の概要

  • シビアアクシデント時において、原子炉格納容器に十分に事前注水がされないような事故シナリオでは、原子炉圧力容器から原子炉格納容器に落下した溶融デブリは床面上で拡がり、冷却性の低いデブリベッドを形成することが想定される。溶融デブリの拡がり挙動には、未解明の点が多く、評価には大きな不確かさが存在する。そのため、最新の実験データ等を踏まえ、その詳細なメカニズムを評価するための解析コード(MSPREAD)の開発に取り組んでいる。
  • 今回受賞した講演では、溶融デブリの床面衝突時の挙動をモデル化し、それをMSPREADに実装することによって、溶融デブリの拡がり挙動の再現性が向上されることを示した。本業績は、原子炉格納容器下部のデブリベッドの形成及び冷却メカニズムの不確かさの低減に大きく寄与するものである。
ページ
トップへ