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山中伸介 新委員長 職員訓辞(就任にあたって)

2022年9月28日
原子力規制委員会委員長 山中伸介

 山中伸介です。
 9月26日に委員長を拝命いたしました。

 皆様にお話させて頂く前に、ご退任される更田委員長に心から感謝を申し上げたいと思います。更田委員長は、原子力規制委員会設置当初よりご尽力いただき、委員長として強い指導力を発揮してこられました。更田委員長、10年間本当にお疲れ様でした、長年にわたるご尽力ありがとうございました。

 11年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故は、長年原子力に携わってきたものとして「痛恨の極み」であり、なぜあのような事故を防ぐことができなかったのかという「大いなる後悔と深い反省の気持ち」を今でも持ち続けています。5年前に委員に就任後は、あのような「原子力災害を二度と起こさない」という決意のもとに原子力発電所の新規制基準適合性審査、検査を担当させていただきました。
 原子力規制委員会発足時の田中初代委員長、更田委員長は、原子力施設の事故制圧に協力されたご経験もあり、高い見識を持ち規制業務を遂行されてこられました。私は、お二人と比べると経験は劣ると思いますが、「原子力安全への信念」は決して負けないつもりです。阪神・淡路大震災を被災した自身の経験もあり、これまでも「福島の皆様への強い気持ち」を持ちながら職務を行ってきました。
 田中初代委員長、更田委員長の「独立性と透明性」を堅持し「厳正」な原子力規制を行うという方針は、私も必ず継承してまいります。
私は、これまでの審査、検査について原子力施設の「現場重視の姿勢」で業務を行い、また、職員の皆様との「対話」も大切にしてきました。さらに、過去の事故や新しい知見についての「調査、分析」、これについても真摯に取り組んで来たつもりです。
委員長として、この「姿勢」は今後も貫いてまいります。

 原子力規制委員会が、設立後10年が経ちましたが、現時点でも職員の「士気」は高く、「責任感」を持って業務が遂行できていると思います。
しかしながら、みなさんにお願いします。今ここで「福島を決して忘れない」自分自身の心に誓って下さい。
「原子力に100%の安全は無い」ということを肝に銘じながら、職員一丸となって「慢心すること無く謙虚」に規制業務を続けて行きましょう。

これからも、宜しくお願いします。
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