令和元年度腐食防食学会論文賞を受賞

2019年6月20日

小澤 正義の画像

令和元年5月22日、腐食防食学会各賞の授賞式が行われ、小澤 正義 主任技術研究調査官が論文賞を受賞しました。
腐食防食学会は金属材料等の腐食防食の研究に関する国内唯一の学会です。
論文賞は、腐食防食学会誌「材料と環境」に優秀な論文を発表し、腐食防食に関する学術の発展に広く貢献したと認められる論文の著者に授与されるものです。
論文賞の選考では、従来個別に検討されてきた均一腐食の進展に関わる主要因子を一つのモデルにまとめ上げたこと、及び構築したモデルが非常に論理的であり、かつ実際の試験結果をよく反映していることが高く評価されました。

技術基盤グループ
システム安全研究部門
小澤正義 主任技術研究調査官

受賞テーマ

海水及び淡水中の炭素鋼の均一腐食進展予測モデルの構築(「材料と環境」66(2017)、pp.99-106)

J-STAGE Zairyo-to-Kankyo/ 66巻 (2017) 3号

受賞研究の概要

本論文では、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所施設の長期健全性に関連し、炭素鋼の均一腐食進展量の評価に係る知見を拡充するため、海水から希釈海水を含む淡水までの幅広い環境において適用可能な均一腐食進展予測モデルを構築しました。 
この成果は福島第一原子力発電所以外の原子力発電所はもちろん一般産業プラント等に利用されている炭素鋼の腐食進展量の予測に適用が可能で、幅広い分野への貢献が期待されます。

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